2016年 10月 02日
学会ー金華山 |
暫く更新サボってました.
9/10-12は東京で学会でした.今回は口頭、ポスター両方発表をしたので、前回の2倍疲れました.
今回の発表で卒論の内容はひと段落.あとは論文にするだけですが…
とにかくこれから修士論文頑張らないとです.
んで前回のハチの一件以降中断してたクライミングを再開した.3週間ぶりくらい。
京大ウォールのホールドが変わって、かなりカチカチになった.意図せずクライミングを休止したおかげで痛めていた指が治ったのでここからシーズンに向けてシフトチェンジしたいところです.
…んでその前に宮城の金華山に行ってきました.
ヨーロッパからジェームズ、キャロラインが来るという事でトラッドの開拓をしないかとユージさんから誘われたのがきっかけ。ちょうどトラッドに戻り始める時期なので喜んで飛びつきました.
ただ残念ながらユージさんが膝を故障してしまい登らない事に.更に台風ー停滞前線のダブルパンチであまり登れず、となかなか災難続きのツアーでした.
ただ今回は僕がトラッドに傾倒するきっかけになったジェームズとトラッドの話をしたり、ユージさんとクライミングのスタイルの話をしたり.双葉や女川に行ったりとクライミング以外はかなり充実したツアーでした.
僕は震災以後東北に行くのは初めてだったのですが、今回被災地に行けてよかったと思います.本当はもっと早く行くべきではありましたが.
金華山ではボルダー、トラッドのルートを何本か開拓しました.
特にトラッドに関しては無限のポテンシャルがあるので、今回限られた時間で何をやろうか迷いましたが、最終的に昨年ユージさんが目をつけた綺麗な前傾クラックにトライしました.
トラッド初日は簡単なルートを登ったり偵察していたため、掃除とプロテクションのチェックで終了.思っていたより簡単そうなので次回一発目にやろうということでその日は時間切れでした.
そこから天候が悪化.いよいよ島を脱出しようかというところで何とか曇りになったので二時間のアプローチをヒルに食われながら岩場へ.
ほとんどのフェースは乾いていたものの、プロジェクト含めクラックはまだ濡れている状態.ロワーダウンして掃除したもののクラックなのでどうにもならず一回乾くのを待つことにしました.
しかし残念ながらこの日は暑いだけで風が無く、日陰のルートは待てども待てども蒸すだけで一向に乾いてくれません.結局時間も無いので結局濡れた状態でトライすることに.
ルートは長さ30m弱で傾斜は100°くらい.上部は少し寝て垂壁.
出だしは5mくらいのボルダーで、ここはクラックが完全に濡れてて全くできなかったので直ぐ隣の乾いてるボルダーで抜けました.地ジャンが面白い.
両手離せるテラスから10数mが核心で浅くてフレアしたシンクラック。最上部でクラックが細くなりボルダームーブの核心になります.
プロテクションは取れる場所が限られますが、わりと効きがいいのでムーブには集中できました.
なんせどのジャミングもすっぽ抜けそうだし、足も滑るしで無駄に力んでしまい早速腕がパンパンに.核心をボルダームーブで強引に超えてレストポイントにたどり着いてもなかなか改善せず.
なんせリードなんて年単位でまともにやってないので、いくら休んでもパンプが抜けず、上部の垂壁へ.
上は簡単なんだけどとにかくビショビショ、下部は濡れてるって程度だけど上部は流れてる.パンプでひーひー言いながらなんとかそこを突破してトップアウトしました.
暑いし蒸すしで汗だくだし、脱水か頑張り過ぎかで頭痛いし、靴脱いだらヒルに食われたせいで血だらけだし、なんか散々なクライミングになってしまったけど、何とか登れてよかった.
ってかこれが登れなかったら何のために金華山さんに来たのかわからない状態だったな。撮影してたエディも喜んでくれました.
本当は登った後に簡単そうなラインをソロするつもりで居たんだけど、ヘロヘロだし頭痛いのであとはのんびりしてた.最後にジェームズがカンテのトラッドを速攻で登って終了.
次の日には天気が崩れたので島を1日早く出て、余った1日は東京観光をしました。
金華山はアクセスは悪いけど、とにかく無限のポテンシャルを秘めたエリアでした.
特にトラッド. 比較的傾斜が強いことと無数に走るシンクラックが素晴らしいラインを無数に形作っています.
by sarutheomon
| 2016-10-02 10:03
| 金華山